| レポート：ちかこ |
 |
 大阪の公演が延期となり、私の双六初遠征は今日の名古屋になった。午前10時頃のひかりで東京を出発。先週の真冬並みの厳しい寒さも少し和らぎ､晴天の下､新幹線から富士山がとても美しく見えた。 車内は暖房がよく効いて暖かかったが、外の景色を見ていると、確かに冬の佇まいだ。 名古屋に着いたのはちょうどお昼頃。地下鉄で電車を乗り継ぎ､矢場町にある松坂屋本店内で、 ファンサイト仲間数人と一緒に名物ひつまぶしを食べる事になっていた。私は名古屋でのライブは初めてで､ 今回は名古屋のおいしいものも食べてみようと､これもとても楽しみにしていた。 ３時頃には別サイトのプチオフ会で､シロノワールも食べるという欲張りな計画を立てていた。 シロノワールはオバケみたい(に大きい)デザートと聞いていたので､ひつまぶしは二人で分ける事に。 ｢いや､むしろ､ひつまぶしを1人前食べて､シロノワールを半分でしょ。｣と言われたが､ 何しろ､ひつまぶしを食べた後しばらくはウナギを見たくもなかったと言う人がいたので。 結果的には､言われた通り､ひつまぶしを1人前､シロノワールは半分でよかったかなと思う。 シロノワールは会場近くのコメダ珈琲日比野店で食べた。 両方共とてもおいしかったけれど､シロノワールの最後の２切れくらいはちょっとつらかった･･･。 どちらのプチオフ会でも昨日のマサムネ君のスーツ姿に話題が集中。 ２日連続で同じ衣装はありえないから、今日はダメなんだろうな･･･。 ２箇所でのプチオフ会も楽しく終え､いよいよ本日の会場センチュリーホールへぞろぞろ移動した。 途中で着替えた私はボディーバターのゴリラパーカー姿｡ 日曜日なので､ライブ開始はいつもよりかなり早く５時半。遠征で日帰りだったので､この早いスタートはありがたかった。 新しい近代的な大きな建物内の暖かいところで開場を待てるのもよかった。ほぼ予定どおりに開場となり､ グッズを今までの会場で買ってある私たちは余裕でライブの開始を待った。会場は座席付近もロビーなどもゆったりしている。 今日の座席は２階の最前列。実は１日目１階後ろの方の席も取れていたが､ １階の後ろよりは２階の前のほうが見やすいと聞き､こちらの方を選んだ。 この会場は２階と３階の１列目は立ってはいけないということで､座席につくと､すぐにスタッフの人が近づいてきて､ 立たないでという注意を受けた。１列目座席とてすりの間が非常に狭く､手すりも低いので､ 興奮するとちょっと危ないかなという感じ。 足の長い人は足をもてあますかも（私は大丈夫だが・笑）。 暴れたい人には頼りないらしいけれど､見通しがとてもいいし、私は大いに気にいった。 スタートは予定を５分くらい過ぎた頃。私には神奈川以来約１ヶ月ぶりのスピッツなので､初日のように嬉しかった。 イントロを聴くと､今日の１曲目は｢ローテク・ロマンティカ｣ではなく｢ハネモノ｣だとわかった。 テツヤ君のギターの一番最初の音が、あれ･･･？という音。 機材のせい？と思ったが、その後は何もなく無事に演奏が続いた。 ２階最前列だと、ステージ全体が良く見渡せ、 会場はスタート直後からいい感じで手拍子が揃っている。次の｢ローテク・ロマンティカ｣ではそろそろ、 メンバーの表情など細かく観察しようと思って、双眼鏡で覗いた。 ところが、双眼鏡で見えるマサムネ君たちは上下に激しく揺れ、悪いビデオを見ているような気分！ 見えないっ！何度やっても･･･。どうやら、同じ列に座っている人の体の揺れがもろに私の手元に伝わり 双眼鏡がぶれてしまうのだ。どうすればいいの･･･？体を座席から浮かさなきゃ見られないのか？ いや、それじゃ普通に立っているよりつらいわ･･･。 その日の先行きを心配したが、ゆったりした曲もあるし、みんなの興奮も最初がすごかったみたいで、 徐々に楽に双眼鏡でも見られるようになった。 マサムネ君の衣装は残念ながら、やはりスーツではなく黒い普通の長袖シャツ、 太ももサイドにポケットのついた細身のパンツ、白い靴。 テツヤ君の衣装は、私ははじめて見るもので、着物式の打ち合わせになったフレンチスリーブ、 黒地に地味な赤で羽根模様（？）みたいなプリント（？）が。首から前にかけての縁取りは金色と朱色で、 後ろだけ金色のベルトをしていたみたい。下はベルボトムジーンズに赤い刺繍の入ったもの。 紐もぶら下げて、今日の強烈なオレンジの靴が２階からはすごく目立っていた。 髪はツアースタート時からかなり伸びたみたいで、伸びた分だけ根元の黒い部分が目立っていた。 うーん、一言言わせていただければ、染直しが必要。髪のフワフワ度はさらにアップ。 濃いサングラスで目は見えないが、ニッコリ微笑んでいるときは口元の表情でよく分かる。 田村君は白っぽい地に黒っぽいドット模様の長袖シャツ。２階から見ると豹柄という表現がぴったりかな。 今日も豹のように暴れまくるか？下はややゆったり幅のこげ茶パンツ。別珍のような生地みたい。 崎ちゃんはAdidasと大きく書かれた白い半袖ジップアップ。袖や胸にカラフルな縞模様があり、 スポーティーな雰囲気がとても似合っていた。下は膝下までの丈の黒いパンツ。 崎ちゃんは髪の毛がまた短くなっていたみたい。２階席が嬉しいのは、崎ちゃんの ダイナミックなプレイがよく見えること。クージーはジージャンのようなジャケットにモノクロのニット。 クージーも２階からはよく見えた。 ３曲やった後で最初のご挨拶。｢こんばんは〜、スピッツです！｣というマサムネ君のとても力強い声に、 あー、もうすっかり大丈夫だととても安心した。(大阪公演はマサムネ君の風邪で延期となっていた。) 勿論、歌声も大丈夫だったのだが、この挨拶の声ですごく元気なのが分かったから嬉しかった。 ロックっぽく、｢ホットな夜にしようぜ！｣と言って、次の曲に入った。 ちょっと昔の曲も､『三日月ロック』からの曲に負けず､盛り上がる。｢スパイダー｣は腕を振る人がほとんどで､ 上から見ていると、１列目で両腕を振りながら､おしりまでふりふりしてノッテいる男の人がいた。 そう言えば､今回のツアーは最前列に男性の姿が多く､今日も半分以上が男性。 会場によっては最前列の大半が男性のことがあるとか。ファンクラブ会員の構成では女性が圧倒的に多いはずなので、 ちょっと、いやかなり不思議な状況。次のMCでは、「･･･心に木枯らしが吹いているような人に捧げます。」 と言って､｢ロビンソン｣を歌いだした。私はスピッツのライブの時はいつも心は春なんですけど。 ｢ミカンズのテーマ｣では、ちょっと歌詞飛ばしがあったみたいで､マサムネ君は慌てた部分もあったが、 ツアーも今日で１５本目となり､ツインギターは神奈川の時に比べたらマサムネ君も余裕だったみたいで、 そのうちにこの曲もスマイルで歌ってくれそう。 ｢ホットというよりまったりな感じですが(笑)。(スピッツも)一応ロックなんですけど､ お客さんに『お前ら（こういうときは必ず巻き舌で！）､サイコー！！』とか言うよりも （会場からは『やって〜！』という声があったが）、 お客さんから､『がんばって〜！しっかり〜！』と言われたりして･･･(笑)。 ま、そういうキャラなのかなと思うけど｡でも､デーモン小暮みたいな人に『がんばって！』なんて言うと怒られそうだよね｡｣ デーモン小暮の名前を挙げたときに「ムハハハ･･･」とちょっと物まねが入っていたのがなんだか面白かった｡ ２階席からだと、セットや照明などは前のほうの席にいるよりもずっとよく雰囲気がつかめるし、 左右の壁に映るメンバーの影やライトに照らされた天井も良く見えた｡「ガーベラ」の幻想的なシーンは圧巻だった｡ しっとり系の曲の時はステージの後ろのスクリーンに色々変化があり、 激し目の曲ではライトがめまぐるしく変化し、客席まで眩しくなる｡ さて、今日のメンバー紹介は田村君から｡名古屋は田村君への声援が多いと言う事で、 昔名古屋のダイヤモンド何とか言うところでやった時の野太い声での｢田村〜！｣という声を思い出すと話していた｡すると、 会場からまさに野太い男性の声で、｢田村〜〜！｣とあり、｢そうそう、今みたいのね｡｣と田村君、 嬉しそうだった｡最近は会場のあちらこちらからの男性の声援も以前より増えたような気がする｡ 田村君の話のテーマは夢だった｡「この前草野が病気したでしょ｡」 マサムネ君は、｢病気って、なんだか重病みたいじゃない？･･･｡風邪をひいただけです｡｣ いや、本当にただの風邪でよかったと思う｡公演延期と聞いて、私も色々キャンセルしたり、 一時は混乱したが、幸い振替公演も行けることだし･･･｡田村君の夢では、 「草野が急に歌えない事になり、夢の中では俺ら３人でどうしてもステージをやらなきゃいけないことになって･･･｡ でも、歌なんて歌えねえよ｡歌詞知らないし･･･｡」 マサムネ君、｢ルーララのとこだけ、お客さんにマイクを向けて歌ってもらうとか・・・。｣ 田村君は、｢だって、ベース弾かなきゃいけないし｡｣ マサムネ君は、｢ルーララのところだけ、こうやるとか(といって、マイクからよける仕草)･･･。｣ マサムネ君は、夢の中とはいえ、自分が何もやらなくてもいい状況なので､結構好きなことを言っていた。 でも、田村君はただの夢の話なのに、いやに真面目になっていた｡ 「で、曲を減らして１５曲にして、1人５曲ずつ歌う事になったんだ｡ そしたら、テツヤが『俺、花泥棒やるわ！』って(会場大爆笑・なんだか本当にそういうことを言い出しそう・笑)。 崎ちゃんは歌うの嫌って言い出すし･･･｡それで崎ちゃんの５曲をあとの二人で分けることになって･･･｡ で、やったんだけど、すごく惨めで屈辱的な結果だったんだ｡ ･･･やっぱり草野は偉大だ！」(会場拍手) マサムネ君はちょっと照れたのか､逆に ｢そういうライブ（マサムネ君以外のメンバーがボーカルをやる）もたまにはありかもしれない｡｣と言ったが、 それを聞いた田村君は即座に、「なしっ！！・・・だって、そういうライブを見にきた人が、 家に帰って二人の人に話し、その二人がまた夫々二人に話し・・・するとすごくたくさんの人に 悪い評判が広がる･･･｡」と言った｡ あれ･･･、この論理、前にも大宮で聞いたような。マサムネ君がネズミ講って言ってたな、と思っていると、 やはり今日もマサムネ君は、｢ネズミ講！｣と言った(笑)。 ま、今回のはマイナスのネズミ講で嬉しくない事だったけれど。 ３０周年記念ライブとかならやってもいいかなと言う話になり､ マサムネ君は、｢俺は､その時までにフルートをマスターしてきます｡｣ 田村君はやっぱりリーダーなんだ、夢の中でもリーダーとしての自覚があるなあ、 と夢を語る田村君に妙に感心してしまった｡ 次のクージーは夢の話が出たことで、やはり夢がテーマ｡「最近よく田村君が夢に出てくるんですよ｡」 マサムネ君、「惚れたなっ！」クージー、「それはどうかな？（笑）･･･(夢の中で)友達が死んで､ どうしようと思っていたら､田村君が､『(死体を)運んでやるよ｡』って言ったり｡ 知り合いが危篤だと言って､田村君に車を借りたら､その車をぶつけて､ カーコンビニ倶楽部を探していたり｡とにかく､田村君と死体がセットで夢に出てくるんです｡」 と田村君が聞いたら､ちょっと変な感じの夢の話だった｡当の田村君は､自分の紹介が終わった後､ さっさと舞台から消えていた｡そして､必ずと言っていいほど､テーマを合わせる崎ちゃんも当然夢の話｡ 崎ちゃん､「俺ね､１年に１回､必ずみる夢があるんだ｡」 マサムネ君、「え？必ず？(笑)」 崎ちゃん､「そう。アリーナみたいな大きなところでライブをやる事になってて､ お客さんも入っていてあと３０分で始まるのに､まだドラムが組めてなくて､ これじゃ､リハもできないよって焦ってる夢｡」 マサムネ君､「ドラム､自分で組んでるんだ！」そう言えば､昔初めてスピッツのワンマンライブをやる事になったとき､ 崎ちゃんは張り切って､ツーバス(バスドラムを２つ)のセットでやりたいと言い出し､ そのドラムを運んでいたマサムネ君の車が渋滞で遅れ､とても焦ったという話を思い出し､ マサムネ君は、「俺のせいでごめんね｡そのときのことが崎ちゃんの心の傷になっているんだ･･･｡ (だから､未だにそういう夢を年に１回見るということ)」 崎ちゃんは､「いや､俺が張り切って２バスなんて言い出さなきゃよかったんだけど｡･･･でも､ 今日はその張り切った気持ちを思い出し､張り切りぶりをライブにぶつけていきます｡」とロックなまとめ方をした｡ マサムネ君もライブの夢では、「アンコールで歌おうと思って出て行くと、お客さんがぞろぞろ帰っていくんだよ｡ 『え〜っ！アンコールって言ってくれたんじゃないの？』って泣きながら目が覚めた･･･｡」 演奏する立場だとライブに関してはこういう夢なのね｡私たちがよく見る夢は、 待望のスピッツライブで会場に着いたらチケットを忘れていたと言う夢｡ でも､夢の中でも、めちゃくちゃ早く会場に着いているので､それから家に取りに帰っても十分間に合うと言う･･･｡ せいぜい､入り待ちできなかったというくらいの悔しさで(笑)。 テツヤ君は開口一番、「ホンジツ〜！」といきなりすごい高い裏返ったような声を出した｡ その後、「１曲目の出だしでCDとは違う演奏をしました｡これは別に、ライブのアレンジではありません｡」 つまり、やっぱり間違えていたと言う事｡でも、このミスに意外と気付かなかったファンもいて、 私もテツヤ君の言葉で、思い出したくらいだった｡ 「昔はこのようなことがあると、MCにも響き、その後のプレーにも影響したのですが、 最近はそれはなくなりました｡俺もエアロスミスのメンバーになった夢を見たことがあります。 次の歌の紹介は英語でやってるんだけど、夢だから英語でも分かるんだよ。 曲も知ってるのに、ギターが弾けなくて、どうしよう〜！って汗だらだらで起きる。」 みんな真面目なバンドマンの夢だった｡マサムネ君は、｢昨日も言ったけど、自分の顔がすごく嫌いで･･･｡｣ すると会場からは、「え〜っ！」と言う声が｡マサムネ君、｢じゃ、自分の顔好きな人いる？・・・ほら、いないじゃん！｣ その後、顔にはいくつかの穴がついていて･･･とかいうことを言って、 ｢でも、黒木瞳さんや優香はかわいい穴だなと思うけど｡｣穴って・・・せめて、パーツとか言って欲しかった｡ メンバー紹介が終わると、いきなり激しい｢今｣。２階席にいるとライトが私たちの顔も照らし、 すごく眩しかった｡｢夢追い虫｣で歌詞を間違えたマサムネ君は、テツヤ君の方を見ながらちょっと険しい顔をしたが、 テツヤ君には罪はなかったらしい(笑)。今日は歌詞間違いの時のいつもの笑顔がなかったな。「８８２３」の 田村君の連続ジャンプがすごかった。最初は軽くちょんちょんと飛び、次に膝を曲げてだんだん高くジャンプ、 そのうちにピャ〜ッと開脚、また閉脚。その連続で暴れまくり、今日は２階からそれをしっかり目に焼き付けた｡ また､テツヤ君の前にいた最前列の男性ファンのノリ具合がすごくて､他の人の倍速で両腕を振り続けていたのにも笑えた｡ 田村君がさらにすごいと思ったのは、それだけ暴れた後、次の曲｢遥か｣の出だしコーラスで全然息切れしていなかった事｡ タカラジェンヌ並み！本編ラストの｢けもの道｣も感動的だった｡｢あ〜まりに青い空の下〜♪｣で私はいつも去年の 同時多発テロで崩れ落ちる世界貿易センタービルのバックの、皮肉にも美しい青い空を思い出してしまう｡ マサムネ君はすっかり快復していて、無事にライブも終了。ライブはいつものように100％満足、 スピ友と一緒においしい物を食べられ私の満足度は20％増の名古屋ライブ＆グルメツアーだった｡ ３月の名古屋にも行きたくなってしまった｡今度は味噌カツ＆手羽先！ |
 |
| ちかこさん、レポートありがとう！しかも画像付きで！ |