| レポート：ちかこ |
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 先週の大宮に続き、今日は神奈川でのライブ。全国的に冷え込む中、東京の日中はわりと暖かだった。新しくできた湘南新宿ラインの快速に乗ると、新宿から30分で横浜駅に到着。 そこで電車を乗り換えて会場最寄の関内駅に着いたのは、まだ4時少し過ぎだった。 関内から会場まで歩くとかなりの距離で、その頃には風も吹き始め、さすがに少し寒くなってきた。 会場の神奈川県民ホールはすぐ前の道を渡るとその先は山下公園、そして公園の木々の向こうにはもう海が見える。 また付近には中華街などもあり、やはり東京とはかなり異なる雰囲気の街である。 今まではグッズのシャツを会場に着ていくのはかなりの勇気がいると思っていたが、みんなやっている事だし、 今日は思い切って会場限定販売の黄色いGREAT ROCKシャツを着てみた。 出かける寸前に後ろの裾についているラベルに気付き、ちょっと迷ったがはさみで切り取ってしまった。 開場前お茶を飲みながらスピ友にその事を話したら、「切っちゃダメですよ〜！」と言われた…。えーっ、ダメだったのか…。 だって、取るべきものをつけていたら間抜けだと思って…。その後もくだらない話、でもファンにはとても楽しい話をしながら開場を待った。 今日も前から3列。でも神奈川以降の会場は良いお席は期待できず、今日は楽しまなくっちゃ。 幸い今日は、私たちの前は小柄な女の子だった。高いヒールの靴を履き、さらに念のためにと小さ目の古い時刻表（これを床に置いて、 その上に乗る予定だった！）も用意していたが、今日は必要なし（笑）。真中ブロックの左端だったが、うまい具合に、 ステージ上のメンバー全員が重ならずに見えそうなとてもいい角度だった。田村君のマイクがまん前にある位置。 客席が暗くなり、メンバーが登場という頃になると、あちこちでメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、男性の太い声が目だった。 ｢ローテク・ロマンティカ｣が始まると、床が揺れだした。全員がジャンプしているわけじゃないのに…。 前の5列くらいの人全員がジャンプしたら、床が抜けるかも…。結構柔なつくりになっているのか…。 大宮で気になっていたテツヤ君のギターの持ち方(間奏の時の)に注目していたら、左手には何か光る金属製のものを持ち、 それで弦を抑えていたようだ。大宮の時はそこまで気付かなかったなあ。続く２曲は笑顔もさわやかに演奏して、 最初のＭＣ。「イモのおいしい季節になってきました。」と明るく挨拶。大宮では、挨拶の時も「ドキドキモード」とか言ってたけれど、 今日は最初からリラックスしている感じだった。会場の男性の元気な掛け声に元気付けられたのかな？ 客席（特に田村君側）をゆっくり見て、マサムネ君はニッコリしていた。「僕の天使マリ」はかなりの人気で、 会場はコーラス部分の「マ〜リ〜、マ〜リ〜♪」を田村君と一緒に歌っていた。かわいい曲だけど、演奏はちょっとハードなのか、 終わったとき、マサムネ君は小さく「ふぅ〜。」と息をついていた。 マサムネ君は大宮の時と同じ白い長袖シャツ。のりがパリッと効いている感じだった。 パンツは間隔が広いペンシルストライプの黒っぽいもの。靴も黒。田村君は紺（？）地に茶色の格子柄、胸にオレンジの星が、 スタート前まだステージが暗い中で光っていた。パンツは紺（？）の長めのジャージのような雰囲気で脇に白い線が入っているもの。 崎ちゃんは袖と脇が白く、見頃部分がブルーの半袖シャツ。ブルーの上に赤い線が両脇に入っている。 下はスポーティーな動くとシャカシャカ音のしそうなナイロン（？）の膝下丈の黒いシャカパンとかいうものかな？ テツヤ君は大宮の時と同じマタギルック。下はジーンズに鋲で植物のような模様が描かれていた。 クージーはジージャンに、モノクロの細かい模様のニット。 横浜が会場ということで、今日のお弁当はシュウマイ弁当だったとか。それで体が動いているとか言ってた。 横浜は『三日月ロック』の曲の半分くらいがレコーディングされたところという事も紹介し、 今日は里帰りのような気分だとも言っていたっけ。｢ミカンズのテーマ｣はテツヤ君とマサムネ君の2人でのギターの見せ場があるが、 これをマサムネ君はかなり一生懸命やっていて、この曲が終わった時は、先ほどの｢僕の天使マリ｣よりも もっとずっと大きく、「ふぅ〜〜〜っ」と息をついていて、思わず隣の友達と顔を見合わせて笑ってしまった。 しんどい曲なのかなあ、ド素人の私にはわからないけど。そして、演奏後、「もう少し笑いながら演奏できたらいいのですが…。」と言って、 急にとんでもない作り笑顔をした。会場が笑ったので、その無理矢理笑顔をかなりしつこくやり、 自分でもあほらしくなったのか、｢アホか…｣と突っ込んでいた(笑)。｢ヒバリのこころ｣とか｢スパイダー｣での 自然な笑顔は本当に素敵なのに…。｢ミカンズのテーマ｣でこういう笑顔が見られるのはまだ先の話なのかなあ？ この曲の演奏中にステージの後ろに布が下りてきて、ちょっと沈んだ感じのオレンジ色に伝統的な和風の雲の模様が 大きく浮かんでいたのが印象的。前回大宮の時も感じたが、｢ガーベラ｣｢水色の街｣は本当にしっとりと情感を込めて歌ってくれ、 会場は静かに聴き入っていた。｢ガーベラ｣の時は後ろのスクリーンに宇宙の星がいくつも現れ(宇宙船から見た星群のような)、 この曲をさらに幻想的な雰囲気にしていた。また｢夜を駆ける｣では、青い照明の中、輪がいくつも映し出されていた。 今日のメンバー紹介はどっちからにしようかなと迷っているマサムネ君に、会場から大きな声で、｢田村〜！｣と聞こえたので、決まり。 田村君は横浜でのレコーディングの話がその前のMCで出たことから、 「CDの歌詞カードにスタジオの名前がちゃんと書いてあるのに､どうして草野はもったいぶって(スタジオ名を)言わないんだよ。」と、 からむような調子(笑)。そのランドマークスタジオの話で、 ｢毎日、横浜に通っているような感じで。録ったのを毎日車で聴きながら通いました。 聴きながら、かっこいい(アルバム)のができそうだなと思って…。そして、かっこいいのができました。｣と断言。 マサムネ君はそれに、「そうだね。」とはっきり肯定するのもちょっと照れくさかったのか、 曖昧な返事。ここでは、はっきり断定してもいいのにな。客席は勿論大きな拍手だった。スタジオのあるタワーの下には いろいろな店があり、とんかつを食べたり、蕎麦屋、ラーメン屋へも行って食べたらしい。 次のクージーは｢田村君のシャツについている胸の星がブラックライトに光っています。｣と言ってから、 「今日は外は寒いのに、ここステージはすごく暑くて、これは皆さんの熱だと思います。」と ホットな客席に喜んでいた。 マサムネ君は、「さっき、あごからぽたって、汗が落ちるのを見て、俺頑張ってると思った。」 んー、でも、マサムネ君の顔はこめかみがわずかに汗ばんで見えるけど、あごから汗が落ちていたなんて とても見えないさらりとした顔だった。そして、崎ちゃんもまた横浜でのレコーディングについて語りだした。 「横浜のレコーディングの最終日、もうこれからはスタジオに来ないと言うその日、 終わって車に乗ってそこの（と手でその辺りを指差す崎ちゃん）高速に入ったんだ。 料金所を過ぎて、すぐに『あ、携帯忘れた！』って気付いて…」 ま、普通は諦めてまた別の日に行くか、スタジオの人に送ってもらうとか、そういうことを考えると思うが、 崎ちゃんは違った。「それで、料金所を入って、まだ合流する手前の所で停まって、取りに戻ったんだ。」 えー！！そんなことを…。すると、 マサムネ君は、｢え…車をバックさせたの…？｣ 崎ちゃん、｢いや、車を停めて、足で走って取りに戻った。｣ マサムネ君、｢それ…聞いてないよ…(汗)｣いや、それはちょっと大胆すぎるわ、崎ちゃん、 と思って私たちも聞いていた。タワーのエレベーターに乗り、スタジオに戻ると、携帯はそこにあったので、 それを持ってまた車のところまで、急いで走って戻ったと、丁寧に身振り手振りつきで崎ちゃんの話はかなり長く続いた。 上り坂もあって、大変疲れたそう。マサムネ君はかなり驚いていたが、 崎ちゃんは、「料金所の人に『気をつけてね。』といわれた…。」会場笑。あまりにも突拍子な行動で、料金所の人も 呆れて怒る事も忘れていたに違いない。崎ちゃんはあのニコニコ顔でうまく切り抜けたのだろう。 崎ちゃんはずっと走っていたので、とても暑くなり、高速道路の車の中で『ジュースでも飲みたいな。』と思ったそうだ。 クージーの暑い、という話からここまで崎ちゃんの話が発展してしまったようだが、なんと言うか、すごい危険な事をしたのに、 車の中でジュースが飲みたいなんて…そういうことを言える崎ちゃんは偉大(笑)。 しかも最後に、｢ちょっとした話でした。｣と締めるところがさすが(笑)。今日のMC大賞は崎ちゃんに決まり！ でも、これを聞いていたマネージャー氏は焦っただろうな。（ファンも焦る！）さて、すごく盛り上がったところで、 次はテツヤ君の番。崎ちゃんから車の話が出たところで、「免許を取って、1年以上になりました。」(会場拍手) 「もう若葉マークも取れて…。俺は、120キロ以上出したことないな。」120キロ出せば十分と思うけど…。 ｢100キロ以上出すと、別の世界って感じだな。｣テツヤ君は安全運転という話になり、この前の茂木のレースでも、 他の人はスピード出しているのに、｢ゆっくり景色を眺めながら、後ろから何度も追い抜かれたけど。ウサギよりカメです。｣ マサムネ君、「この、競争社会の中でのアンチテーゼのようなね・・・」いつもなら､この辺で終わりかなというところを、 今日はテツヤ君も長く話してくれた。横浜でのレコーディングの時の話になり、「いつも、レコーディングには汚い格好していくんだけど、 横浜でのレコーディングにはいい服を着ていったよ。タワーの下にデパートがあるでしょ？」 マサムネ君、｢デパート？｣テツヤ君、「え？百貨店？デパート＝百貨店？」とか色々言ってたが(笑)、 お店がたくさんあったということらしい。 そういうところで4人で食事をしてても｢ほとんど気付かれず。気付かれるかなと心配していた俺がバカでした。｣会場笑。 でも、「『ス』にすごく反応しちゃうんだよ。」と、もしかして周りの人が気付いているのかなと思うらしい。 でも、目立つようでいてテツヤ君は本当に気付かれないのだと言っていた。スピッツの中で気付かれるとすれば、 ｢崎山君か、マサムネ。｣だということだった。でも、人ごみの中では、保護色のような3人に比べて、 絶対に目立つのはテツヤ君だと思うけど(笑)。 マサムネ君、「トイレから出てきて、いい顔(トイレを済ませてすっきりした顔)の時に気付かれたりとかね(笑)。 こんな手で握手してもいいのかな、とか。」すると、テツヤ君はぬれた手をズボンのお尻で拭く真似をしてた。 テツヤ君はかなり饒舌で、気付かれない話から、 「『写真いいですか？』と訊かれて、(テツヤ君を撮りたいのかと思ったら)そしたら写真を渡されてさ。」 マサムネ君、「カメラね。」とさりげなく訂正。テツヤ君、｢(写す時)首から上を切ってやろうかと思った。｣と 最後はかなり過激な発言。ただの下手と思われたら困るから、そんなことしないはず(笑)。、 マサムネ君は、昨夜のテレビで見た昔の牧瀬里穂の歌の振り付けをまねて、会場の笑いを取っていた。 なんだか、最近のマサムネ君は踊りたいという欲望が強いのかな…？ また、結成15年に触れ、「ベイスターズがまだホエールズの頃からやってるんだよね。」とちょっぴり野球ネタ。 ダイエーネタをしゃべれないのがさびしいだろうな。｢今は、すごく幸せです。｣と今のバンドの状況を実感を込めて語ってくれた。 いや、スピッツファンも本当に幸せだなあと思う。田村君はメンバー紹介のあと、胸と背中に大きなスニーカーの プリントがついたTシャツに着替えていた。 「ヒバリのこころ」の間奏でマサムネ君は少し左側のステージ際に来てくれたが、私達の方へ近寄ってきて、 すごくいい笑顔と思った途端、シールドが伸びきったのか、それを気にして後ろを向いてしまったので、残念だった。 ｢けもの道｣は｢横浜の日の出♪｣と歌ってくれた。ツアーでは東京都内の会場はまだやった事がないけど、 都内なら全部｢東京｣なんだろうか…？だろうな…。｢けもの道｣はすごく力強かった。 さて、アンコールではさらに着替えた田村君が前回と同じく会場限定のグッズTシャツの黄色。 マサムネ君は白。マサムネ君のシャツの後ろ裾にはしっかりとタグがついていて、やっぱり私が切り取った事は間違いだと分かった…。 今回のツアーではテツヤ君のお着替えはないのかしら？ アンコール1曲目は最近テレビのコマーシャルで菜々子さんが歌っている「空も飛べるはず」。 やっぱり名曲だなという気持ちがして、マサムネ君のきれいな声が心地よく響く。 そして、次の曲は｢恋のうた｣。私はちゃんと見ておらず後で聞いた話だが、マサムネ君は、前に置いてあるのを忘れ、 うっかり後ろへマラカスを取りに行き、慌てて戻ってきたらしい。タンバリンは後ろで、マラカスはなぜ前に？ でもとにかく、今日の｢恋のうた｣は本当に素敵で、丁寧に歌うマサムネ君の表情もすごくよかった。 こういうのって、前の席じゃないとわからないだろうなあ。 「♪君と出会えたことを僕〜ずっと大事にしたいから〜僕がこの世に生まれて来たわけに〜したいから〜♪」 この部分、ファンとしては、スピッツに出会えたことをずっと大事にしたい、メンバーはスピッツになるために生まれてきた、 という風に感じながら聴きこんでしまった。さて、クライマックスのマラカス投げ、 今日は私より左後ろ辺りから盛んに男性の声援が聞こえていたからか、 マサムネ君の目は投げる直前、ちらちらそちらの方を見ていた。 すると、やはりそういう方向(でなくとも、大体左右に投げるんだけど)へ飛んでいった。 そのマラカスは高く左ブロックの方へ飛んだのだが、私の席は真中ブロックの左端の通路沿いで 、私と通路を隔ててひとつ左で1列後ろの男性が、すごいハイジャンプをして、かなり腕を伸ばして見事キャッチ。 着地の時は、おっとっとという感じだったが、こける事もなくカッコよかった〜。その辺りは男性が結構何人か固まっていたようで、 男性同士の取り合いだった。やっぱり、息子を連れてライブに行くのがいいかも…。 最後にマサムネ君は、｢たまには、スピッツのこと気にしてください。｣と遠慮がちに言っていたが、 いっつも気にしてるよ〜って思った人がいっぱいいただろうな。 今日の本当のラストは｢俺のすべて｣。客席も明るくなり、本当にノリノリのうちに、今日のライブも無事終了。 マサムネ君、一度も歌詞間違いがなく、パーフェクトでした。おまけの笑みは見られなかったけれど、 MCも楽しく、いいライブだった。いよいよ、来週からは本当のツアーが始まる。 私も次は双六初の遠征で大阪へ。本当に双六気分のツアーだな。 追記：帰り、中央線M駅まで戻り、もうバスもないのでタクシーに乗った。 ｢どちらまで？｣と振り向いた運転手さん、なんと先週の大宮の帰りと同じ人で、 おしゃべり好きなこの運転手さんは先週と同じような質問をしてきた(笑)。 |
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| ちかこさん、レポートありがとう！しかも画像付きで！ |