| レポート：ちかこ |
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 今回の広島ライブは本当にギリギリまで行けるかどうかわからなかった。ライブの１週間前になって、新幹線ののぞみ往復とホテルの予約はしっかりしてあったのに、 チケットがないという信じられない事態になっていて･･･。でも、なんとか３日前にチケットが手元に到着。 よく晴れた当日の朝、元気に広島に向けて出発。その前はNHKホールの２日間も行ったので、 22日から25日まではスピッツメンバーたちと同じスケジュールというなんだか自分でも呆れるほどのハードなペース（笑）。 しかも、当たり前だが私にはマネージャーなんていない！今回の広島は往きも帰りも会場でもまったくひとりっきりなので、 地図や時刻表を丹念に調べたりして、準備を整えた。今日も雪化粧の富士山が眩しかった。 のぞみで東京から広島へは約４時間、列車での移動はこのくらいが限界って感じ。 新大阪を過ぎると車内はぐんと空いてきて、トンネルの連続。 ほとんど山の中を通り抜けてようやく広島に到着。広島駅に着いてから分かったが、メンバーのうち、 田村君と崎ちゃんは私と同じ列車に乗っていたらしい。そして、二人と坂口氏はお迎えの車に乗って、 広島駅から会場へ直行した模様。私は随分早めに来てしまったが、駅に直結したホテルで少し体を休めた。 道中、そして広島市内もよく晴れて、空は青かった。ホテルの15階の窓から見ると、いい見晴らし。選挙が近いのか、 時折候補者を乗せた選挙カーから大きな声が聞こえる以外はとても静かだった。 突然、「田中康夫でございます！」と聞こえてきて、（長野県知事と）同姓同名の候補者かと思ったら、 どうやら本人が長野から応援に駆けつけていたらしい。時間があったので、ぶらぶら駅周辺の名店街で早めにお土産を買い、 軽く食事をしてからいざ会場へ。ところが、タクシーで会場付近まできたところで、大事な双眼鏡を忘れた事に気付く。 どうしようと思ったが、双眼鏡はチケット、ヒールの高い靴と並んで、私にとってライブの「３点セット」、なくてはならない。 やはりユーターンしてホテルまで取りに戻った。双眼鏡も持って、別のタクシーに乗って行き先を告げると、 「今日は誰が来るんですか？」と訊かれた。スピッツと答えても、年配の運転手はよくわからないと言った。 「曲を聞いたら、きっと聞いたことあると分かりますよ。」と、私が東京からコンサートに来た事も言うと、 「あぁ〜、オッカケですか？」 え？うーん･･･そういわれたら、違うとはいえないしなあ･･･。 「微妙。」とも答えられないので、一応そうだと答えておいた。 「今日は（コンサートは）何時頃に終わるんですか？」とも訊いてきたので、 「８時頃ですよ。その頃には会場から出てきた人が、どっとあふれているから、いくらでもお客さんが拾えますよ。」 と人懐こい運転手の営業に協力してあげた。会場前は既に長蛇の列。でも、それは立見客の列で、 指定席を持っている人の列はどんどん流れて、入場が始まっていた。ここの駐車場は会館の前と横に ツアートラックが停めてあるので、今回初めて４台のトラックを近くで見た。 車体の色は、紫、水色、青、紺とブルー系でまとめてある。せっかくなので､持参のインスタント・カメラでトラックを撮影。 でも、周りの若い子達はみんな携帯で撮っていた。私も早く携帯を買い換えねば･･･。 私は東京から持ってきた双六Tシャツの黄色を着て行ったのだが、ここの会場では着用率が関東よりかなり低い。 なんだか、目立ってしまうなあとは思ったが、せっかく持ってきたので半袖でがんばる事に･･･。 席は11列だったが、ちょうど10列くらいから傾斜がついて、しかも前には小柄な女の子ばかりで、 今日は本ツアー参加６本目にして、一番見えやすかったかも。開場は５時半で、開演６時。 中国地方では双六初ライブなので､グッズを購入する人も多くいただろうに、いつも思うけれど、 開場から開演までのこの時間設定はちょっと無理な感じ。定刻に近づいても、なかなか座席が埋まらない。 定刻10分を過ぎた頃にライブがスタートした。今日は「ローテク・ロマンティカ」から始まるタイプ。 広島は、確か前回ツアーではやらなかったのでかなり久しぶりだし、（土）という事もあり、 きっと熱く盛り上がるだろうと予測していたが、最初から会場は熱かった。手拍子が強い。 衣装はマサムネ君、白長袖シャツ（中にベージュのTシャツらしきもの着用、ネックレス？がキラリ）、 パンツは黒にペンシルストライプ。テツヤ君は黒に金模様、マタギルック、パンツはジーパンに ペーズリーっぽい柄を刺繍してあるもの。今まで、これは鋲をとめてあるのかと思っていたが、 どうやら金色のロープ状のものを黒糸で縫い付けてあるような感じだった。 かなり重そうなパンツ。髪はますます伸びて金髪のヒツジ状態（笑）。 田村君は、胸に大きなオレンジの星がついたチェックの長袖シャツ。 襟にもオレンジで文字が書かれているのに気付いた。下はジャージっぽい脇に白線の入った紺色（？）パンツ。 崎ちゃんは中に白いTシャツ、その上にブルーのベストを重ねていた模様。 これも今までは1枚のTシャツと思っていたが･･･。下は短め黒いシャカパンみたい。 クージーは黄色の双六Ｔシャツの上に、黒と黄色の派手なチェックのテーラードジャケット。 分かりやすく言えば、テツヤ君以外は全員、NHKホールの1日目、 テツヤ君は２日目の衣装という事。２Daysライブの時は、２日目にスーツを着用する事が多いマサムネ君は、 恐らく明日はスーツ･･･と思った。NHKホールでは２階、３階席で見ていたので、 それに比べるとぐんとステージが近く、双眼鏡で見たメンバーたちも本当に大きく、 よく見える。やっぱり、双眼鏡取りに帰ってよかった〜！ 「ローテク・ロマンティカ」のテツヤ君の間奏ギターの箇所、とてもかっこいいのだが、 ギターの弦を抑え左右に激しく動く左手の小指が少し立っているのに気付いた（笑）。 テツヤ君のまん前のカップルの男性の動きが最初から目を引いていた。とにかく、 ずっと激しく踊りまくっていて、すごく乗っていた。ちょっと知り合いの人（スピッツファン）に似ていたので、 思わず、双眼鏡で見つめてしまったが、どうやら違う人のようだった。 マサムネ君最初の挨拶は、「久しぶりの広島です。」前回も確か久しぶりって言ったのよね。 思い出したのは前回の広島でのクージーのMC。 「お土産にバターケーキをたくさん買いました。もう、しばらく広島へは来ないのよね？」 とマサムネ君に言って、マサムネ君を慌てさせた。 マサムネ君は、「いや･･･プライベートで来るなら･･･」とバレバレのフォローをしていたなあ（笑）。 会場の広島の人たちは「え？･･･」ってすごく気落ちしてた・・・。 こういったわけで、長い間おあずけをくっていた広島のファンは 心底スピッツに会いたいという気持ちが強かったと思う。 田村君と崎ちゃんは新幹線で来たが、あとの二人はどのように･･･と思っていたら、 ＭＣでマサムネ君が、「昨日、テツヤと一緒に飛行機で来ました。空港は雪が降ってて、 広島寒いね。東京より寒い。大丈夫？寒くない？」と聞いたあと、声色をキザ男に変えて、 「ハートまで冷えてないかい？」キザ男はこの瞬間だけだったけど。 「テツヤと二人で昨日の夜駅前まで出て、ＤＶＤを買ったんですよ。 （場内がザワザワしたので？）あ、エッチなんじゃないよ （うーん、テツヤ君と一緒に買ったというのが引っかかるんだけどなあと、多分普通のファンなら思う･･･笑）。 ちょっと熱くなりたいと思って、『少林サッカー』を買いました。あの主役に似てるっていわれるんですけど。 面白いから、まだ見てない人は是非。」そのとき、テツヤ君はマサムネ君を指差して、 前のほうのお客さんと笑いながらなぜかすごく盛り上がっていた。 NHKホールの音響と２階、３階から眺める照明があまりにも素敵だったが、今日はステージから近いので、 また別の楽しみ方があった。メンバーたちの表情も良く見えるのだ。 崎ちゃんは「水色の街」のようなしっとり系の曲でも、すごく力強い演奏をしていて、その真剣な表情には驚いた。 崎ちゃんの首にかかる髪は、汗で濡れていたほど。今週はタイトなスケジュールだが、メンバーたちは疲れも見せず、 いいステージを見せてくれていた。 マサムネ君は「俺も若くはないですけど､歳取ると涙もろくなるっていいますよね。 最近は仔犬や仔猫を見ただけで涙が出るんですよ。あと､早食い競争を見ても涙が出る。」 仔犬と仔猫は分かるけど､早食い競争を見て､というのは私には分からないなぁ･･･。 メンバー紹介はこのところずっと田村君から。いつものように招き猫のように右手を挙げて挨拶した田村君に、 私も真似をして手を挙げてしまった（笑）。直前にやった会場がNHKホールだといってから、 またポップジャムの思い出話になった。私は、またか・・・と思ったけれど（笑）、 田村君はちゃんと内容は変えてくれていた。どうやら、NHKホールでの自分のMCで気になり、 自分達がはじめて出演した頃のビデオを探し出して、家で見てきたらしい。 「初めて出演した時のビデオ、1993年のを見たんだけど・・・。 『裸のままで』とかやってました。モックンが司会をしていた頃。」 会場、「あ〜・・・」 田村君、「今、『あ〜』って言った人は俺らと同じくらいの歳の人だよね（笑）。 草野は（自分達の事を）『ポップで、フォークでサイケなバンド』と言ってて、（笑）わけわからないと思った。 テツヤはギターを弾くときの動きが今と違ってて、切れがあって、腰の動きがよくて、いくらでもできる！って感じ。」 この『いくらでもできる。』という言葉に場内は微妙に反応（笑）。 すかさず、マサムネ君が、「何ができるの？」と突っ込んでいた。 田村君、「崎ちゃんは今と変わってなくて、俺は金髪だったんだよ。当時は、 つんくに似ているといわれ、嫌だったんだけど、今なら使えるのに･･･と思う。」 マサムネ君、「『デビューしない？』って声かけられるかも･･･」 田村君、「それはまるで、AV（俳優）のスカウトみたいだ。」広島でもポップジャムの話は盛り上がった。 メンバー紹介の前から、私の周りではなぜかかすかにカレーの匂いが時々漂い、 あれ〜？この会場には食堂でもあるのかしら？と思っていた。もし、隣に知り合いが立っていたら、 「ねえ、なんか、カレーの匂いがしない？」と聞きたかったくらいだった。 この疑問は田村君の紹介の最後に解けた。 「今日は、（楽屋で用意している軽食が）カレーらしいので、今から食べてきます。」と、 田村君はカレーの匂いに誘われるように、舞台のそでへと消えていった。 やはり、本当にカレーの匂いだったのだ。 次のクージーは「広島弁が好きなので､『頑張って！』って広島弁で言ってほしいです。」と言ったが、 マサムネ君は、「それ（『頑張って』）は同じだよね？」会場からは「がんばりんさい！」とか言う声が聞こえてきた。 クージー嬉しそう。 崎ちゃんは、「今日来る時、新幹線の中で田村のサッカーのDVDを横目でちらちら見て、 読んでいた漫画が頭に入らなくて･･･（笑）楽屋でそのDVDを見ました。 （自分達のサッカーをやれというDVDの中のトルシエ監督の言葉？を聞いて）俺らも俺らのライブをやろうと思った。」 というような内容だった。テツヤ君は、まずいつもの謎の第一声、「モーニング娘。メンバー16人！」一体どういうこと･･･？ と思っていたら、「昨日の夜、ヒマだったからおきてテレビを見てたら、モーニング娘。 のオーディションをやってたんだよ。今日の会場の案内係の人の制服を見てたら、それを思い出してさ･･･。」 会場はまだ？？？という感じだったが、 テツヤ君が、「制服ってなんだか嬉しくって･･･ねえ、男性の皆さん？」とか言ったら、 会場からすごい大声で一人の男性が､「セイフク、サイコ〜〜〜！！」これを聞いたテツヤ君は､ すごく嬉しそうに笑い､細い両腕でガッツポーズ。 マサムネ君も「銀行へ行くと（制服姿の女性を見て）ドキドキするよ。」本当？と女性の私は思ってしまうが･･･。 ま、女性から見ても､制服姿のパイロットとかは素敵だなと思うから､同じか･･･。 テツヤ君は､「最近はいつもMCがすべって、みんなの引いていく波の音が聞こえるようだけれど （と、両手で波の引く様子を表現）、今日は助けられているよ。」と、声が聞こえてきたほうを指差して笑っていた。 すると､もう一度同じ声で､「サイコ〜！！！」テツヤ君はもう一度ガッツポーズ。 また､プロモーションビデオの話では、「『空も飛べるはず』のPVで俺は最初の方は､バンダナ巻いているんだよ。 最後にそれをとったら､ずっとバンダナを巻いていたから､頭の上のほうがヘルメットみたいになってて､ 下だけがフワフワしてて､変なんだよ。一度､型がつくと､洗わないと直らないんだよ。」と説明。 最近のテツヤ君はあんなに長髪じゃないから､長髪の時はあんなもんだと思っていたけど､ 本人はかなり気になる様子だった。マサムネ君は､広島の人にリップサービスしたのか､野球の話題。 「広島とダイエーの日本シリーズになったらいいね。そうなったら、東京や大阪の人たちが悔しがるよね。」 あら､私は大阪出身で､東京から来たのに･･･しかも､ジャイアンツファンなのに・・・と心の中で突っ込んでいた。 すると､テツヤ君が、「でも、広島とダイエーならダイエーに勝って欲しいんでしょ？」と言うと､ マサムネ君は、「それは言えない！」って即答だった。野球､特にダイエーの話になると ちょっと違う面を見せてくれるマサムネ君。 「けもの道」はもちろん「広島の日の出〜」と歌いだし､会場も「広島」という地名を聴き取ろうと 最初は静かに聞いていたが､聞こえたあとは「わぁ〜！」っといつものように盛り上がりを見せていた。 本編最後にテツヤ君は､目の前の超盛り上がりカップルに向かって､ピックを投げていた。 やっぱり､あれだけ盛り上がってくれたら嬉しいんだろうな。 アンコールは「恋のうた」「愛のしるし」「俺のすべて」。NHKホールの２日間とも少し内容を変えてあって､ 特に「愛のしるし」は双六ツアーでは私は初めて聴いた。 「恋のうた」のマラカス争奪戦を演奏しながら見ていたテツヤ君はすごく笑っていた。 マサムネ君は､「世の中暗い事やむかつく事もありますが、田舎でオロナミンCのポスターを 見つけたときのようにスピッツの事を思ってもらえたらと思います。」オロナミンCって好きなのかしら？ ジャイアンツの選手が宣伝しているのに？ああ､今日ホテルを出る前にリポビタンDじゃなくて オロナミンCを飲めばよかった･･･とアホなことを考えてしまった私。 崎ちゃんは､スティックを投げたあと、床のコードか何かにつまずき､ よろけてさらに別の何かにもつまずき､最後は背中が笑ってた。 今回の広島は色々問題があって､本当にいけるかどうか大変な思いもしたが、 スピッツの演奏ですっかり癒され､嫌な事も忘れてしまい、頑張って広島まで来て本当によかったと思った。 ホテルへ戻ったら、ホテルのビジネスセンターにあるパソコンからさっそくファンサイトに今日のライブの報告をした。 一生懸命キーボードを叩く私の姿はちょっぴりやり手のビジネスウーマンに見えたかしら･･･（笑）。 翌日は広島２日目ライブに行く広島､鳥取のファンと前回純情ツアー以来久しぶりに会い､ 一緒に広島風お好み焼きの昼食を食べ､賑やかにスピッツ談議で盛り上がった。 東京には夕方に帰った。タクシーの運転手にオッカケですかと聞かれたという話をしたら、 「立派なオッカケ！」と家族に言われてしまった。そのオッカケ､次は双六ツアー前半ファイナルとなる大阪振替公演へ。 |
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| ちかこさん、レポートありがとう！ |