| レポート：ちかこ |
| ちかこさん、レポートありがとう！ |
 関東を直撃した台風15号は昨日のうちに去り、台風一過、よく晴れ渡り真夏のような日差しの中、先週から始まった純情ツアーライブに出かけた。 今日の会場「松戸の森ホール２１」は松戸市の文化施設の中心であり、 総合公園「21世紀の森と広場」の豊かな緑に囲まれていた。 最寄の駅から歩いて15分とあったが、もっと遠かったような…。 暑くて、ライブ前から汗をかいてしまった。 ライブ前にプチオフ会も済ませ、約４ヶ月ぶりにスピッツの話を楽しく語りあった。 ツアーグッズは会場限定のもの以外は開場前に売り出していたので、今回もいろいろ購入。 今回のパンフは豪華な装丁で、内容もメンバー作の漫画などがあり、面白かった。 入場してからも、はじめて会うスピッツファンと挨拶したりして、なんだかばたばたしているうちに 開演となった。 今日の座席は９列ややテツヤ君寄りで、ベルゲン先行予約枠の中では今までの最高の 席だった。セットはたくさんの球と棒を組み合わせた化学の分子構造模型のようなものが ぶらさがり、サイドには風船で作ったクリスマスツリーのようなものも置いてあった。 全体にかわいらしい雰囲気でまとめてあり、色はモノトーンに仕上げて、 照明で色付けをしていた。私の席は前過ぎて、こういうセットや照明の全体像を捕らえる ことができなかったのが残念。 とはいいながら、やっぱり前のほうの席はとっても嬉しいんだけど。 気になる１曲目は、やはりアルバム曲からの渋い「さらばユニヴァース」。 放浪ツアーの時に、メンバー宛に「１曲目は「さらばユニヴァース」がいいと思います。」 なんて書いて、なんて事を書いてしまったのかと思っていたが、今回はその曲がまさに １曲目ということで、ちょっぴり嬉しかった。もう『ハヤブサ』からの３回目のツアーということで、 メンバー達は落ち着いていて、余裕すら感じさせるステージを展開している。 最初はいつも元気よく挨拶してくれるマサムネ君は、前夜は信じられないようなアメリカでの 同時多発テロが起こっていたので、MCではまずそのことに触れた。 「とてもショッキングなことが起き、昨日の夜はあまり寝られませんでした。 今日、こうしてみんなの前で歌を歌えることを本当に幸せに感じます。」と。 私達もあんなことが起きた翌日に楽しんでいていいのだろうかという気持ちが心のどこかにあり、 このマサムネ君の言葉に、こうしてスピッツの音楽を楽しめる幸せをグッとかみ締めながら 今日のライブを楽しもうという気持ちになった。 マサムネ君は白の純情Tシャツの上に襟などにステッチの入った黒いシャツをボタン をかけずにはおり、下はジーパン。髪は短め。左手首にはくるりの黒いリストバンド。 田村君は襟元と手首部分が赤く全体はグレーの、誰かがウルトラマン隊員の 制服と呼んだ長袖ジャージ。それにジーパン。 崎ちゃんは袖部分だけ青い、白の半袖Tシャツにいつものようなハーフパンツ。 頭にはブルー系のバンダナをカッコよく巻いていた。 テツヤ君の衣裳がひときわ目立った。 「テツヤ君はすぐに帽子も衣裳も脱いじゃうから、最初によーく見ておいたほうがいいわよ。」 と言われていたので、オペラグラスで丹念にチェック。全体にジョーカーをイメージしたような衣裳で、 頭の黒いトンガリ帽子がかわいらしい。異常に大きいシャツカラーの半袖ジャケットに おそろいのズボン。ズボン丈は膝よりちょっと下。色は黒だが、全体にラメが入ったような感じ。 靴が一番のポイント。私の席からはあまりよく見えなかったが、 つま先が非常に長く上向きにカーブしてて細く尖ったジョーカー靴。 気になるヘアーは全体に薄い金髪で長めの前髪が帽子からのぞいていた。 サングラスは色が濃くなってまた目線の見えないやつになってて、縁はグリーンだった。 我ながら観察が細かい！ クージーは半袖の黒いぴったりしたシャツを着ていた。 さて、今回のツアーの選曲は「放浪」「隼」ツアーに比べると、 最新アルバムからの曲が若干減っている。その代わりにライブでは私が はじめて聴く(今回で私はスピッツライブ15回目)曲があり、とても嬉しかった。 １〜３曲目までは最新アルバムからの選曲で、４曲目はみんな大好きなライブの スタンダード曲である「スパイダー」。その次の５曲目が夏のイベントでやるだろうと 思っていたのにやらなかった「船乗り」。ライブで非常に映える曲だと想像していたが、 想像以上にかっこよく、この曲にやられちゃったと言うファンは多いだろう。 マサムネ君はギターを持たず、代わりにマイクがアタッチされたハーモニカを 左手にピストルのように持ち、歌うとき以外はマイクから離れて、 ほとんどハーモニカを吹きまくっているという、肺にはかなりハードな感じの演奏だった。 肺活量すごい！！歌っているときのマサムネ君の手は妖しく動き、それに見惚れてしまった。 こういう歌がとても似合うスピッツになったんだなあと感じた。 次にはまたしっとり系の曲が続き、MC。 「昔はいすもテーブル（机だったかも）なく、これはそんな昔どてらを着て作った曲です。」 と紹介して、古いアルバムから「胸に咲いた黄色い花」「日なたの窓に憧れて」をやってくれた。 「船乗り」もかっこよくていいけど、こういうきれいな曲も魅力たっぷり。 「日なた〜」はCDとはアレンジを変えて、イントロが印象的。 そして、「〜♪メリーゴーラウンド〜♪」と繰り返す箇所では、本当にうっとり催眠術に かかってしまった気分にさせられ、この日のライブで私にはとても印象的だった曲。 さらに、「これもどてらを着て作った曲です。」と言って歌ってくれたのが「君が思い出になる前に」。 これも以前から聞きたかった名曲なので、感激。涙腺を刺激された。 MCは少なめだったが、マサムネ君は客席に向かって「みんな純情？」って問い掛けたりした。 即答できない自分がちょっと恥ずかしかったが、スピッツに対してはみんな「純情」なんだろうなあ。 今日の会場は２階席、３階席もあり、マサムネ君はしきりに上の階を見上げる。 しかもすごくにっこり笑ったりして、私はマサムネ君の知り合いの人が上から見ているのかしらと 思ったほど。 大ヒット曲も歌ったあと、前回のツアーで初めて披露した「さわって、変わって」をやってくれたのだが、 この曲はイントロも前回とは変えてあり、歌詞が増えていて、一段とパワーアップしていた。 ステージも客席もだんだん熱くなり、いつのまにかテツヤ君は上着を脱いで腰のあたりまで 上着を下ろしていた。中には真中に大きな紫の星がついた黒いタンクトップを着ており、 鎖骨がきれいに見えていた。 メンバー紹介で、田村君はよこすか会場でも見せていたらしいが、 夏のイベントで会ったアントニオ猪木のサイン入りベースを嬉しそうに見せてくれた。 猪木に気合を入れてもらった話もしていたが、「結構痛かった。」そうだ。 気合を入れてもらって嬉しそうだったと聞いていたが、やっぱり痛かったんだ。 そして「みんなは、気合を入れてもらって喜ぶのが当たり前だと思わないでね。」 と言うようなことも付け加えていた。田村君らしい気遣い。イベントの話が続き、 奥田民生のバンドのリハーサルのときのベースを担当したことも話した。 「民生さんのところでやらしてもらうのもいいかな。」なんて、マサムネ君が がっかりするようなことも悪戯っぽく言ってたが、マサムネ君が、 「前、イエモンに入りたいって言ってたよね。」と言うと、田村君は、「身長で落とされる。」と短くコメント。 最後は「このボーカルの元でやれるのが嬉しい。」と結局はマサムネ君を持ち上げ、 会場も嬉しそうに拍手。マサムネ君も真面目に、「これからもよろしく！」と田村君に挨拶。 今日の田村君はかなりよくしゃべった。あまりに話が長いので、テツヤ君は、 すねたみたいにドラム台に腰掛け、ギターの練習なんかしていた。次のクージーは 「最近、『スピッツのベースはカッコイイですね。』ってバンドの知り合いによく言われる。」 と田村君のことを「誉め殺し」（←クージーの言葉）していた。この間もテツヤ君は崎ちゃんに なにやら合図を送り、二人でけらけら笑っていた。 崎ちゃんは、「田村が(夏イベントで)リハーサルしていたとき、 キャッチボールしていてよく見てなかったんだ。」と。 このようにステージでは田村君の話題だったのに、当の本人は自分の紹介が終わるとすぐに 舞台から消えていた。やがて戻ってきた田村君はアディダスの紺色Tシャツにお着替え。 テツヤ君の番が来ると、まず「田村、長いんだよ！」と一言文句。 田村君は「トイレ行ってたんだ。（自分が）長く話せば他の人も長くしゃべって ゆっくりトイレ行けるかなと思って…。」と言い訳。 （トイレの後によくチャック全開ということがある田村君のズボンを思わず見てしまった。） さて、テツヤ君は、「俺の靴見てっ！」と言って、嬉しそうに右足を高く揚げて、 後ろの人にも見えるようにしてくれた。つま先部分が長いのにびっくり。 革靴のようで色はえんじか、くるぶしよりかなり上までの長さだが、上部は切れ目が入っていて、 ちょうど蜜柑の皮をきれいにむいた時のような感じ（分かるかな？）になっていて、 その部分は白っぽかった。これは特別誂えだろう。そして、 「田村がリハーサルに参加してたとき、デジタルビデオカメラ…これっていいんだよね （と、マサムネ君に名前が正しいか確認、マサムネ君に「うん。」と言ってもらってから） そのカメラで田村を撮っていたんだ。すごーく遠かったのでズームしたら、 突然カメラが田村を捕らえて、そのとき俺は『あっ、雪男発見！』って思った。」 とわけのわからない発言。会場は？？？と言う感じ。「みんなもやったら絶対分かる！」と 力説していた。ウーン、なんとなく分かるような分からないような。それにしてもなんで「雪男」に なるのかしら？マサムネ君は「今日家を出ると、ツクツクボーシが鳴いていたんですよ。 ツクツクボーシって渋い歌を歌うよね。起承転結があって…。」とまだしゃべってるのに、 横でテツヤ君が「西川のりお！」なんて茶々を入れてた。 最高に盛り上がる「俺のすべて」では新しい試みがあった。曲の途中でちょっとした間があるのだが、 これがいつもより長く、あれ？と言う感じがあり、その後、崎ちゃんのドラムソロがあった。 これがめちゃくちゃかっこよくて、惚れ惚れしてしまった。 そして、いつもどおり、田村君はぴょんぴょん飛び上がったり、高いところから飛び降りたり、大暴れ。 でもマサムネ君のタンバリンキャッチはやめちゃったみたい。 せっかく、前回ツアーの呼び物のひとつだったのに…。「８８２３」もかっこよく、 テツヤ君の腕と指がつるんじゃないかと心配するほどの、速いギタープレーに圧倒される。 そして、本編ラストは「夢追い虫」。放浪ツアーでも何度か聴いてきたが、 もうすぐ放映されるテレビドラマと映画の主題歌になるというので、今回のツアーでも聴けるだろうと 期待していた。すごく嬉しかった。もう既にCDリリースも決まり、発売が楽しみ。 当初はライブのみで披露するといっていたが、こういう良い曲はどしどしリリースしてもらいたい。 本ツアー３本目の松戸では最初の２公演とはアンコールの１曲目は入れ替えていた。 ラストの「遥か」を歌う前にもう一度「歌を歌える幸せ。」と言ってたマサムネ君は、 今日はアメリカでの大事件のせいか、全体にMCが少なかったが、ライブそのものは とても充実していた。そこまでパーフェクトだったのに、ラスト曲の最初のところで ちょこっと歌詞を間違え、ちょっとテレ笑い。そしてやっぱり、笑顔のかわいいマサムネ君だった。 テツヤ君の投げたピックはすぐ前の列に落ちたと思っていたが、 私の隣の隣の人の足元に落ちていた。近くの人がゲットするのを見ると、 ちょっぴり残念な気がした。崎ちゃんは残り１本のスティックを投げるとき、 ステージの真中に落としたままステージの端まで走っていってしまい、 にたにた笑いながら戻ってきて拾っていた。そして、最後に深深とお辞儀をしたら、 今度はバンダナがポロリと落ちて、またまた笑いながらステージを去っていった。 崎ちゃんが残した和やかな雰囲気のままにライブは終了。 だんだん頼もしくなるスピッツを、じっくり楽しませていただいた。 |
| このあと、ホールの外でいろんなスピ友と挨拶したりしてから、ライブ前のプチオフ会とは別のサイトの 人たちと八柱駅前の居酒屋でちょっとした飲み会に参加。大いに盛り上がったが、 家から遠い会場だったので、帰宅したらほとんど12時。夫が単身赴任とはいえ、 ちょっと不良主婦になってしまった…。別に反省してないけど。 |
| 【備考】 SPITZ HAYABUSA JAMBOREE TOUR "純情２００１" 企画・制作：Grasshopper 後援：bay fm/スペースシャワーTV/UNIVERSAL POLYDOR 主催・お問合せ：FLIP SIDE 松戸・森のホール２１ 大ホール 2001.9.12(水) 開場 6:00 開演 6:30 全席指定 ￥４、６００（税込み） |