朝から冷たい雨が降りしきる中、今日はミニ遠征で水戸へ。上野からスーパーひたち号に乗ると約１時間で到着する。列車内では翌日の佐野会場への往復予定などについて話し合った。やっぱり疲れそうなので、小山経由で新幹線を利用することで意見は一致。連日の日帰り遠征で頭も混乱する〜！さて、お天気は悪いけれど、せっかくの水戸なので、今日のライブ前には偕楽園まで行ってみようということになっていた。今日は東京から５人で行ったので、道中もにぎやかでとても楽しい。水戸駅から偕楽園まではバスを利用し、バス停からかなり歩いてようやく園に到着。ちょうど見頃かなと期待していた肝心の梅は季節が早すぎたのか、まだほんの三分咲き程度だった。でも、広い園内にはほんのりと甘い梅の香りが漂っていた。晴れていて、梅がもっと咲いていたら、本当に見事だったと思う。ウィークデイでもあったし、園内を散策する人たちも私たちを除いてほとんどいなかった。雨の中、かなり歩き回って疲れたので会場まではタクシーで移動。少々窮屈だが５人乗せてもらえてラッキーだった。

会場に到着してからもずっと雨はしとしと降り続き、駐車場に停まっているツアートラックを見たりする以外は、寒いのでずっと館内の食堂で開場を待っていた。トイレはどこも長蛇の列。入場にもなんだかすごく時間がかかった。今日は、帰りの電車まであまり時間の余裕がないので、終演後に待ち合わせる場所を決めて、各自入場。終演後はもちろんトイレへ行ってはいけないという「トイレ禁止令」が（苦笑）。

館内に入ると異様に暑い。なんだか、梅雨のように湿気もあり、ライブが始まる前から半袖になった。この会場は２階がなく、すべて１階席。前後の椅子の間隔も狭いようで、人口密度の高い会場だった。今日の左隣は若いYちゃん。先日の名古屋ではたまたま私の２列くらい前に座っていたのだが、その見事な暴れっぷりを見て、今日はぶつけられないように気をつけなくちゃと思っていた。チケットはイベンター先行予約で取ったもので、１４列の比較的真ん中。ちょうど田村君がまん前に来るくらいの角度。田村君の動きを特に期待しているYちゃんはとても喜んでいた。

スタートは１３分遅れくらいで、メンバーの姿がステージに見えると、いきなり熱い声援が激しく飛び交い、異様な盛り上がり。ピュー、ピューと指笛も盛んに鳴っていた。待ちに待っていたという雰囲気が強く感じられ、女性の声も多いが、男性の声援もなかなかで、私が何度か行ったあまったれツアーの中では最も迫力のある最高の盛り上がり。

会場の熱気を感じ、最初の挨拶でマサムネ君は、「声援がすごいですね。前（に水戸でやったとき）も圧倒されたのですが。うれしいぜ！勘違いしそうだぜ！」いえいえ、それは決して勘違いじゃないはず！「ナンプラー日和」なども会場が一体となって、手拍子も元気いっぱいで本当にすごいエネルギーを感じる盛り上がりだった。左隣のYちゃんも元気に踊っていて、時々空手のようにシュッシュッと飛んでくる手を私もサッと避けるように身をかわしながらだった。マ：「外はまだ寒いけど、春めいてまいりました。胸ドキドキ、鼻ムズムズ。花粉症の人大丈夫？」いつもはかなり苦しむマサムネ君はまだ大丈夫らしい。東京ではすでにかなり花粉が飛んでいるようで、私はちょっとつらい毎日だから、今年のマサムネ君、どうしちゃったんだろうというくらい！ツアーの緊張も花粉症にはプラスに働くのかもしれない。マサムネ君も相当暑かったのか、まだスタートからあまり時間がたってないのに２回目のMCの時に上着を脱いで半袖姿になった。会場の熱さだけじゃなく、館内の気温も本当に高かったと思う。外の寒さに比べると、うそのようだ。

今日はゴースカ以来の｢スターゲイザー｣が聞けたのも嬉しかった。やっぱり、新しいファンも多いのだろうか、喜ぶ人が多かった。他のセットリストの曲に比べると、｢スターゲイザー｣は照明があっさりしていた。今日はせっかくの水戸なので、昼には納豆を食べたそうだ。それもちゃんとわらに入ったのを。｢今日はちょっと試みをして、トーストに乗せて食べました。｣会場からは「えーーーっ！」と言う声が。私も「えー！」だったが、これは水戸の人の反応だったんだろうか？マ：「えーって・・・。水戸の人はトーストに乗せたりするって聞いたんだけど・・・。おいしかったかはおいといて・・・(会場笑、あまりおいしくなかったって事かな？)好きになりたい！しょうゆより、マヨネーズが合うんじゃないかな？」納豆はご飯にかけたらおいしいんだから、何も無理してパンに乗せなくてもいいと思うけど・・・。マサムネ君は、食べ物に関しては案外大胆と言うか、冒険をする方なのかな。ここで思い出したけど、トーストにバターを塗り、その上に辛子明太を薄く伸ばして食べるのはイケル、と思う。バターで辛味があまり感じられなくなり、辛いのが好きな人にはつまらないかもしれないが・・・。納豆ネタが出たところで、「これからは粘りのあるステージを見せたい！」と言って、次の曲へ。これ、前も言ったような気がする・・・。

水戸の会場は今回のツアーでは初の座敷のある楽屋だそうだ。「座敷には目がない。怠け者です。寝転んでいるか、うろうろ歩いてます。水木しげるさんの『幸せになる７か条』のひとつが怠け者になることってあったんですよ。でも若いうちは怠けてはいけないそうです。・・・『ニュースステーション』に出たとき、究極の目標は？と聞かれ、『怠けること』と答えたら、（その部分は）見事にカットされてましたね。(会場笑)　怠けたいと思うくらい忙しいのは幸せなんですね。」本当に！マサムネ君が忙しかったら、私たちはたくさん楽しめるし(笑)。

　｢会いに行くよ｣を歌ったあと、「ゆったり、たっぷり、のんびりムードになりましたが（←ホテル三日月のＣＭみたい・笑）ここからはスピードを上げていきます。でも、ものすごいスピードじゃなく、小走りする“うっかり八兵衛”の感じで。」(会場笑)今日は黄門様の水戸なので、ご当地ネタを披露してくれた。水戸の会場は元気もいいし、こういうときの反応も大きかった。テンションがあがると、マサムネ君のMCも調子がいいみたい。その後の会場の盛り上がりが最高潮に達したのは言うまでもない。「俺のすべて」で田村君は両腕でガッツポーズを何度かやり、そのたびに舌をべーっと見せていた。こんな田村君を見るのは初めて。エンディングではマサムネ君も左手で３回くらい軽く崎ちゃんのシンバルをたたいていた。力の入れ具合は田村君とはかなり違うけれど、それはそれで、マサムネ君の個性が出ていた。「今日はライブハウスでやっているようで、みんなに元気をもらいました。ありがとう！」と本編最後の｢正夢｣直前のMCに客席はもちろんすごく喜んでいた。

ずっと踊りまくっていたYちゃんは、「(立てかけてあるいすの座席部分に)体が当たったら、倒れてきちゃった。この椅子許せない！」とアンコールを待つ間に嘆いていた。私は１４列目でも、何度か双眼鏡を使ったが、Yちゃんに双眼鏡を貸してあげようと思ったら、そんなのいらなーいって感じだった(笑)。私とは、ライブに臨む心構えが違うようで・・・(苦笑)。Yちゃんは途中で何度もペットボトルの飲み物を飲んで、水分を補っていたようだ。私は｢トイレ禁止令｣も出ていることだし、我慢、というかライブ中は普通飲まないことにしている。でも、今日はトイレを気にせずに飲んでも大丈夫だったかも。それくらい暑くて汗をかいた。

アンコールで再登場した田村君は黒いツアーTに着替えていた。メンバー紹介では、あちこちから「かっこいい〜！」と言う声が飛び、いつもの｢田村です。｣じゃなくて、｢イェー！｣と第一声。タ：「娘の卒園式に行ってきたぜ、イェー！」会場からは「おめでとう！」コールが。笑子ちゃんの卒園式に出たため、一人だけあとで会場入りしたそうで、「一人遅く来たけれど、そのせいでスタートが遅れたわけじゃない！」と先にいいわけをしていた。卒園式出席のせいで開始が遅れたんだととっさに考えた私は苦笑。田村君、ファンの気持ちがよくわかってる。タ：「今から８時間位前には、スーツを着て、年に２回くらいしか締めないネクタイをしめて、目に涙をためて・・・。」すると、マ：「ワンタッチネクタイじゃないんだ。」せっかく感動的な話をしているのに、ワンタッチネクタイといわれて、田村君はちょっと呆れ顔（笑）。普段、ほとんどネクタイを締める機会がないバンドマンはそんなものも利用するのかな？ちなみに｢愛のしるし｣のマサムネ君のゆるーいネクタイの締め方がどうも気になるのを思い出した。マ：「早いな〜！この前まで赤ちゃんだったのに、女の子になって・・・もうほっぺ気持ちよくてといって、触れないなぁ。」タ：（何かあったら）「責任とってもらうから！でも、バンド内で親子関係はいやだ！」と、この話題は結構楽しく盛り上がっていた。タ：「卒園式も楽しかったし、ライブも楽しかった。今日のことは思い出に残るでしょう。」クージーは、「田村君はスーツのまま、（目じりに）涙の筋をつけたまま（ライブを）やればよかったのに！」と言っていた。それもなかなか面白そう。でも、スーツじゃ開脚飛びはとても無理だろう。ク：「『春の歌』の間奏でのみんなの歓声で、スイッチが入りました。」というくらい、会場の熱気で熱くなれたライブだったとか。この会場にいた人たちだけがわかるその感覚、メンバーと会場の一体感が言葉になっていた。紫のツアーTに着替えていた崎ちゃんは、昔はよく栃木から５０号線を通り、茨城方面へ遊びに来ていた話をしていた。崎ちゃんにとって海といえば大洗で、自転車で行ったりしていたらしい。高校生のとき、女の子を探して花火でも一緒にやろうと思ったけれど、（ナンパが）うまくいかず、疲れてテントで寝ていたとか。２週間くらいの滞在予定だったけれど、疲れて２日くらいで帰ってしまったとかいう思い出話。以前この会場では崎ちゃんの思い出話が延々と続いたが、今日は短めに終了。タイガースの井川投手が水戸出身だとか、他の野球選手の話も出たが、マサムネ君と崎ちゃんが野球の話をすると、どんどんマニアックな話になるからと、適当に話を切り上げていた。テツヤ君：「ご存知でしょうが（高い声で・笑）、水戸に住んでいました！」会場拍手。昔、虫がたくさんいたそうで、「コックーいる？」と会場に聞いていた。コックーというのはコクワガタのことだそうで、会場からは「コクワ」というのだという声が。また、テツヤ君の鼻炎は水戸に住みだしてから始まったのだとか。マサムネ博士によると、花粉が多いのは山口、水戸、静岡だそうで、てっちゃんはそれを聞いて、「うなずけた！」　最近髪型がヒロシっぽいといわれたテツヤ君が「テツヤです。訛りが取れないです。」と言うと、すかさずマサムネ君が「鼻水が止まらんとです。」と言ったのが面白かった！白ツアーTに着替えていたマサムネ君は、「今日は、こんなライブができたらいいなというのに近づいた（ライブができた）。」と満足そうな表情だった。また来ますと挨拶。ラストでは「空も飛べるはず」を久しぶりに聴けた。

佐野があるから連日だと疲れそうだし、水戸はどうしようかなと迷ったりしたが、こんなに熱いライブになって、本当に来てよかった。寒い中、歩き回ったりして疲れもあったが、終始ヒートアップしていた楽しくて印象的なライブだった。

終演後には雨もやんでいて、私たちは道を尋ねながら急いで駅まで歩き、無事予定のひたち号で帰った。今日のスーベニアは偕楽園付近のみやげ物店で買った金粉いり梅茶。一緒に行ったスピ友さんたちと明日の東京駅集合時刻を確認してから帰宅した。しかし、見に行く方だから勝手だけれど、連日は〜きついな！